南部戦跡めぐり
2005年6月11日実施

  第27回 戦跡めぐり実施要項

 1.目 的  沖縄戦終焉の地を自分の目と足で検証し、
        『戦争』について考え『平和』を守り、
        発展させる決意を新たにする
 2.日 時  2005年6月11日(土) 9:00〜15:00
 3.集合場所 南部商業高校正門前
 4.点 呼  9:00〜9:30
 5.出 発  9:30
 6.コース(アンダーラインは下車見学)
   南部商業高校出発(9:30) → 糸数の壕
   → 韓国人慰霊塔 → 平和の礎(昼食)
   → ひめゆり最期の地・荒崎海岸
   → バグナー戦死の地
   → 白梅の塔 → 南部商業高校到着(15:00)
 7.ガイド  平良宗潤(沖縄国際大学)
 8.参加対象 生徒・父母・引率教師・組合員とその家族など
 9.参加費  一人 \500 (弁当代・飲み物代として)
 10.服 装  軽装(汚れてもよいもの)、靴はズックか長靴、帽子
 11.携帯品  懐中電灯(大きめのもの)・水筒・筆記用具・カメラなど
 12.申込み締切り 6月10日(金) 12:00まで
          南部支部事務所 TEL 998-3376・FAX 998-6683
   ※定員になり次第締め切ります。

● 実際のコースと開始時刻
   南部商業高校出発9:48 → 10:05糸数の壕 → 11:15韓国人慰霊塔
   → 11:45平和の礎(12:20昼食) → 13:20ひめゆり最期の地・荒崎海岸
   → 14:20バグナー戦死の地 → 14:48白梅の塔 → 南部商業高校到着15:10

● 参加状況と参加者の感想

高校生 職員・大人 小学生 合計
16 29 3 48

参加者の感想コメント

[高1]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :

「ひめゆり最後の地で「自決の地」と書いてあるのを見て、最後の決断の地だったんだなあと思ったことが印象に残っている」
「自分とあまり変わらない子が、自分の意志で自決を覚悟したと思うと、とても悲しくなった。今、豊かな時代に生きる私たちが「自殺」や「殺し合い」などやってはいけないと思った。」
[高1]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「ひめゆり最後の地の近くに海があったのが印象に残りました。」
「初めての体験だったけど、戦争のことが分かりとてもいい戦跡めぐりでした。」
[高1]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :

「軍は民間人を守るためではなく、天皇制を守るため。犠牲者の名をほってある場所」
「私は今まで、沖縄戦のことを知っているつもりでしたが、まだまだ知らないことがいっぱいあるなあと思いました。なのでもっと調べて私なりに次世代の人に残したいと思います。」
[高1]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :

「糸数アブチラガマ女の人の生理が止まった(まだ若いのに)と聞きびっくりしました。また、足や腕をのこぎりで・・・切るのは想像するだけでも鳥肌が立ちました。」
「私は、学校で沖縄戦のことを友達と、調べて、新聞作りをしていて、今回初めて知ったことがたくさんあったのでよい新聞をできそうです。ありがとうございました。」
[高1]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :



「糸数壕、ひめゆり最期の地」
「今日、最初に行ったアブチラガマは二回目なんですが、ビックリしました。あなん暗いところで治療したり、避難場所なんてあんなところには、いられないなと思いました。壕の中は安全かも知れませんが逆にあの中にいたら怖かったです。想像しただけでも戦争は恐ろしいことだなと改めて思いました。本当に二度と戦争をやってはいけないと世界中がずっと平和であることを願いたいと思います。」
[高3]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :



「糸数壕が特に印象に残りました。目を閉じてもあけていても暗く戦争という恐怖に耐える日々を送り続けるという耐え難い状況を考えると言葉も出ません。」
「沖縄戦については小学校から平和学習として、学び続けてきました。しかし、このように戦跡めぐりに参加したのははじめてでした。今回もまた”戦争は絶対起きてはならない、平和な世の中を・・・”の思いが強くなりました。沖縄戦を世代から世代へとからり継がなければならないと強く実感しました。本当に平和を再度見つめ直すという意味でこのような機会をありがとうございました。」
[高3]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :


「平和の礎、北朝鮮と沖縄戦の関わりが今までわかんなかった。今日、始めて知った。日本も今の北朝鮮と同じことをしているんだっておもった。日本は自分の悪いことを認めず、他国にも悲哀を求めて、気持ち悪い。」
「沖縄・日本だけの視野から見た沖縄戦の話だけじゃなく、アメリカ、北朝鮮等、沖縄戦に関わった国の視点から見た沖縄戦の話が聞けて良かった。沖縄戦で死んだ人かわいそうと思うだけじゃあ平和はこないんだなあって思えた。平和はすべての真実を知ることで始めて訪れるものじゃあない?」
[小5]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「ガマの中は、広くて、暗くてあかりなしでは歩けない。」
「もう二度と戦争をしたくない。」
[職員]・参加して感じたこと  : 「参加するたんびに新しいことを学ぶことができた。戦後の歴史(資料館5室)についても、うんと深めて学びたいと思う。そのようなコースを次年度はくめないか。」
[職員]・参加して感じたこと  : 「話が飽きないで良かった。今度は別の場所も訪問したい。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :


「ガマ」
「戦跡めぐりを体験して、沖縄戦のことを、今まで私が思っていた以上に残酷だったことが分かりました。ひめゆり学徒隊のガマでの不眠不休の過酷な労働や、集団自決は、引率教師の判断によって決まったと言うことにても衝撃を受けた。今日は私にとってとても勉強になりました。ありがとうございました。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「ひめゆり最後の海岸」
「生徒にどのように伝え、感じ取らせるかが大きな課題だと思いました。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「沖縄戦は地域によって時間差があることが分かった。」
「何事も途中でやめる勇気も必要だと感じました。」
[職員] 印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :

「韓国の方々の視点から見た戦争の話が印象に残りました。また唯一の地上戦という表現のあやまち、天皇の責任について等、穏やかな口調だが、切れ味鋭いメッセージが印象に残りました。」
「始めて参加しました。子どもも六十年前の戦争をこれから毎年伝えていきたいと思います。来年は下の子どもと参加したいと思います。」
[職員]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :

「荒崎海岸で、第1高女を引率していた教諭の行動で生死を分けたこと。日常的な考え方がおいつめられたときでも、命を大切にする判断ができることを知った。」
「1,参加者が予想以上に多かったこと。2,講師の説明を真剣に聞いていたこと。3,平良先生の説明は良かった。4,コースが良かった。5,知っていたつもりでは不十分だと思った。次回も参加したい。」
[職員]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :
「荒崎海岸のひめゆり学徒隊最期の地、引率教諭の対応により、それぞれのグループの命運が大きく分かれたという話で改めて、教師の持つ影響力の強さを感じたということを、彼女らの生きた時代が生まれてから死ぬまで戦の世であったと気づかされました」
「戦跡の裏道を訪ねることの重要性を実感しました。いい勉強ができました。ありがとうございました。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「最後のひめゆり部隊」
「じっくり座って話が、聞けたらと思いました。聞くのが立ったままだった(暑い中だったので、座った方が良かったのでは)」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :
「糸数壕、広さ、暗さ、住民が出入り口に近いところに位置づけられていたことと、ひめゆりのたいへんさ」
「平和教育の大切さ。(教師の責任の大きさ)語りつぐ方々がいる内にいろいろ勉強しておきたいと痛切に感じている。(ひめゆりの方々がおばぁーなど)。平良先生が休みを割いて説明して下さったこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :


「糸数壕」
「今回で、2度目の参加となりますが、とてもすばらしい体験をすることができました。「慰霊の日」を迎えるたびに過去の大きな過ちを顧み、平和であり続けるよう努力すべきだと感じます。今日参加できなかった生徒にも、私が感じたことを伝えたいと強く思いました。来年もぜひ参加したいです。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :


「糸数壕の話。生き残ったひめゆり学徒の話が具体的で印象的でした。」
「『平和の礎』についてはQABのドキュメンタリーで取り上げていましたが、韓国人の犠牲者に男性の名と間違えられた(?)女性の名前が調査段階で上がり、女性であったにもかかわらず遺族は刻銘を望みましたが、どうも慰安婦であったという理由で刻まれなかったようです。(2004.3月放送)」
[職員]印象に残った場所や話:

・参加して感じたこと   :


「特に印象に残った場所は「ひめゆり最期の地」です。観光地である他のところは何度か行ったことがあるのですが、改めて戦争の悲惨さを感じました。」
「今まで自分が教えられてきた沖縄戦についての話と多少違っていることにビックリしました。これからもっとこういった行事などに参加して勉強していけたらと思いました。沖縄県民のひとりとして、平和の大切さを、また歴史を語り続けていきたいと思います。」
[職員]印象に残った場所や話:
・参加して感じたこと   :


「南部に20年間住んでいて、南部の壕やその他をよく知らなかった。とてもいい企画です。平和の礎、糸数壕、荒崎海岸」
「久しぶり(5年ぶりぐらい)に参加して、とても良かった。講師の平良先生の話は、奥が深く考えさせられた。マンネリ化いる部分(時間が守られない)もあるが、これからの子どもたちのことを考えるとやはり語りついでいかないとと思う。毎年実施してほしいと思います。高校生の態度が一部気になった。(講師が説明しているとき、おしゃべり、菓子を食べていた。」


 スナップ

糸数の壕
入り口の説明 壕内での説明
朝鮮人慰霊塔
塔の前部 塔の奥部
平和の礎
平和の火を囲んで 高校生16人 朝鮮人刻銘碑解説
ひめゆり最期の地

荒崎海岸
長い徒歩行程 歌碑 海は戦艦で一杯だった。 引率教師の考えが生死を分けた
バックナー戦死の地
急な階段を上る 戦死した場所に立つ